農業共済新聞記事バックナンバー

「加工用トマトの新たな産地に」

【柴田町】柴田町葉坂の農事組合法人「葉坂希望(はざかきぼう)の郷(さと)」(代表理事=佐々木達文さん)では、水稲50㌶(受託含む)、露地1・5㌶で加工用トマトとブロッコリー、タマネギを栽培する。加工用トマトは株式会社カゴメとの契約栽培で、新たな産地の拡大につなげようと奮闘している。

 同法人は、2017年に設立。構成員21人で、水稲や野菜の栽培に取り組んでいる。法人事業として高収益作物を増やそうと、2025年から加工用トマト(株式会社カゴメの独自開発品種)の栽培を始めた。
 加工用トマトは機械を使用して収穫するため支柱を使わない。横に広がるように栽培するため、通気性と防除の徹底が重要だ。昨年は、カルシウム剤の散布や株ごと除去し防除対策を行ったという。役員の青柳秀一(あおやぎしゅういち)さん(75)は「もともと水田だった圃場を露地にしたので、栽培当初は水はけが悪く、白絹病の発生など病気や被害の対応に苦慮した」と振り返る。
 収穫作業は、8月上旬頃に行う。契約先から加工用トマト専用の収穫機を借りて使用。加工用トマトは果皮が硬くつぶれにくいため、機械で株ごと刈り上げて収穫ができ、多収になる。
 「人手不足を懸念していたが、機械の導入で省力化を図っている。地域の方々の積極的な協力と各関係機関からの支援もあり、順調に作業に取り組めた」と青柳さんは安堵する。
 今後は、サツマイモやニンジンなど新たな園芸作物の栽培を導入予定だという。
 青柳さんは「将来的には直売所などをつくり、消費者と直接顔を合わせる機会を増やして地域の交流や活性化につなげていきたい」と話す。(今野瑛斗)

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