農業共済新聞記事バックナンバー

「チームで野菜生産」

【仙台市】「チームでいつも明るく農業ができている」と話すのは、仙台市宮城野区で活動する任意団体「TMS」の代表・高橋長寿(たかはしちょうじ)さん(53)。個人で水稲15㌶を作付けする傍ら、地域の農家と共にトウモロコシやブロッコリーなど8品目の野菜を露地2㌶で栽培する。チームで団結し、助け合いながら良質な野菜の生産に取り組んでいる。

「個人よりも地域のみんなと協力し、アイデアを出し合ってより良い生産をしたい」という思いから、2021年春にTMSを結成。メンバーは高橋さんと妻の恵美(えみ)さん(48)、小畑圭(おばたけい)さん(57)と妻の輝美(てるみ)さん(58)、今野実治(こんのみつはる)さん(43)の5人。就農4年目の小畑さんは「就農当時から知識やノウハウを教えてもらっている。周りに支えられながら農業ができている」と話す。
 露地栽培は、高齢化や離農で増えた耕作放棄地などを利用している。トウモロコシ午前4時から収穫し、新鮮で高糖度な状態のまま出荷する。出荷先は主にJA仙台で、直売所「たなばたけ」やスーパーでの販売も行う。
 播種作業は、トラクター用播種機にGPS(衛星利用測位システム)を用いていたが、22年からRTK(リアル・タイム・キネマティック)基地局を活用したトラクターで高精度な自動操舵を行い、作業の効率化につなげている。高橋さんは「播種の正確性が上がり、播種状況なども確認しながら効率的に作業できている」と話す。
 トウモロコシは多くの水分が必要だが、昨年産は水不足で生育不良だったという。今年は故障していたポンプを万が一に備えて修理した。また、根に栄養を供給するため、菌根菌を作り土壌にすき込んで根張りを促進させる。
 「今後も多くの野菜を生産し、法人化も視野に入れて活動していきたい」と笑顔で話す。(加藤英司)

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