農業共済新聞記事バックナンバー

「野菜を年間約50品目栽培・万全の土作りで」

【亘理町】「お客さんにおいしい野菜を届けたい」と話すのは、亘理町吉田の森基弘(もりもとひろ)さん(51)。夫婦で水稲5㌶を作付けするほか、春野菜から冬野菜まで年間約50品目の野菜を栽培し、出荷した野菜は購入者から好評を得ている。

森さんは兵庫県でシステムエンジニアとして働いていたが、兼業農家だった父の後を継ごうと、2016年にUターン就農した。
 現在は、露地50㌃とハウス5棟(7・4㌃)で、スナップエンドウなどの春野菜からホウレンソウなどの冬野菜まで、年間通して栽培している。
 「良質な野菜を栽培する上で大事にしていることは土作りに力を入れること」と森さん。近隣の乗馬クラブが飼育している馬に規格外の野菜を餌として提供。乗馬クラブからは馬ふん堆肥を提供してもらい、自身が購入した鶏ふん・豚ぷんと一緒に土に混ぜ込んでいる。馬ふん堆肥を混ぜ込むことで、土壌の排水性と保水性が改善され、野菜苗の根張りが良くなり、おいしい野菜が育っているという。
 収穫した野菜はスーパーの産直や直売所など3カ所へ出荷している。購入者からは「森さんの野菜は何を食べてもおいしい」と好評で、森さんは「こういった声が、野菜作りのモチベーションにつながっている」と話す。
 「昨年は、収穫間近の野菜やブドウ『シャインマスカット』がイノシシやハクビシンの被害に遭い、ほとんど収穫できないものもあった」と森さん。今年は黒マルチで目隠しをしたり、電気柵を設置したりと獣害対策を行ったという。
 森さんは「町内の個人で多品目の野菜を栽培している農家が少ないので、増えてくれることを期待している。今後は、レタスの水耕栽培に挑戦してみたい」と展望を話す。(高橋大地)

ページ上部へ