農業共済新聞記事バックナンバー
「バラを暮らしの彩りに」
【美里町】2006年に美里町の町花となったバラを栽培する同町南郷地区の柴山真二(しばやましんじ)さん(64)。鉄骨ハウス2棟40㌃で「サムライ08」「フェスティボ」「フェリシタル」など15品種を手がける。柴山さんは「バラには格別な想いを込めやすい。特別な日や普段の生活に華やかさを添えてほしい」と話す。
35年ほど前からバラの栽培をしている柴山さん。バラ農家から栽培方法を学んだり、研修に参加したりするなど、技術やノウハウを身に付けた。
栽培方法はロックウールを使用した養液栽培で、妻とパート従業員2人の4人で取り組む。4月から12月にかけて主に仙台生花市場に出荷を行う。また、JA新みやぎに出荷し、元気くん市場で販売している。
「苗を導入する際は、花弁の色や形状、香りなど、消費者のニーズに沿った品種を意識して選んでいる」と柴山さん。温度・湿度のセンサーを設置しハウス天窓の自動開閉や自動かん水が行われるほか、遮光カーテンを使用するなど生育に適した環境に調整している。また、病気を出さないように病害虫対策を行い、おおよその発生数を小まめに確認するなど注意を払っているという。
「夏場はハウス内の温度が40度を超えるため、作業は大変だ」と話す。作業は日中と比べ気温の低い朝に行い、体に負担をかけないよう意識している。
「昔はブライダルやクリスマスなどのイベントにはバラが重宝された。今は需要が縮小し、資材代や肥料代、燃料費などの生産コストがかかるのに価格が上がらない」と柴山さん。「大変だが、町花であるバラを手がけているという誇りを持ち、量産ではなく品質を追求して生産していきたい」と話す。(土生友則)

