農業共済新聞記事バックナンバー

「オオバ規格外品を活用・加工品開発に注力」

【美里町】自家農園のオオバをを活用したパスタソースなどを製造する、美里町小牛田の「スカイラーク・アワノ」代表・粟野(あわの)敏夫さん(47)。県内外の産直店やセレクトショップ、インターネットで販売を行い、消費拡大に努めている。

 東京で仕事をしていた粟野さんは2011年7月に帰郷。現在、オオバの栽培は父・敬一さん(77)と二人三脚で行っている。鉄骨ハウスなど4棟(15㌃)で良質のオオバを年間約1㌧出荷する。「丈夫で立派にするためには、土づくりと水管理が大切だ」と粟野さん。定植後、根が養分を吸って活着するまでの約1週間は特に神経を使うという。
 「昨年の夏は高温対策で遮光カーテンを導入したが、ヨトウムシが大量発生し手で振り落とすのが大変だった」と苦労を話す。「農薬の使用量を最低限に抑え、病気や虫にすぐに対応できるよう、例年以上に注意して見回りしたい」と気を引き締める。
 加工品は「両親が栽培するオオバは規格外が多かった。加工すればロスが削減できるのではないかと思った」と、就農当時から着手。大崎市で農産加工技術を学び、加工を行っている先輩からアドバイスをもらいながらドレッシングを開発した。
 さらに「オオバはベータカロテンが豊富。もっと多くの方に食べてもらいたい」とパスタソースを開発。その一つが、知人の料理人から「ミラノ万博でオオバメニューを出品したい」と依頼を受けて作ったジェノベーゼソース。また、美空ひばりファンの粟野さんが、美空ひばりの専属料理人監修のもとで開発したソースもある。パスタソースは年間1万個以上販売したこともあるという。
 「消費者から『おいしい』と言われるのがうれしい。今後も環境の変化に対応しながら栽培し、菓子などの商品開発もしていきたい」と話す。(斎藤ななみ)

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