農業共済新聞記事バックナンバー
「ナシの魅力広めたい・園内ツアーや作業体験も」
【利府町】「『おいしいナシ』と言われることがうれしい」と話すのは、利府町の「リフラクタ株式会社」代表取締役を務める大津京(おおつけい)さん(43)。2025年に新規就農し、15㌃の「利府の丘果樹園」で主に「長十郎」「豊水」「二十世紀」「あきづき」を栽培する。ナシ狩りのほか「農園オープンデイ&ミニツアー」の開催や、半日農業体験を提供している。
大津さんは以前、会社員として観光や農業に関わる仕事をしていた。人と人が交流する喜びや食の魅力などを伝えることにやりがいを感じ、「観光と農業を一緒に提供したい」という思いがあったという。農地を探していたところ、ナシ農家が多く、事業承継できる可能性がある同町で観光ナシ園の設立を決意した。
栽培の知識や技術を学ぶため、23年からJRフルーツパーク仙台あらはまに勤務。その後、「利府町観光協会観光梨園」を事業承継し、25年1月に「利府の丘果樹園」を設立した。
また、過去に果樹の収穫体験を行ったことが就農のきっかけにつながったという大津さん。「農業に興味のある方が気軽に触れられる場を提供したい」という思いから、園内を散策しナシや栽培方法の話が聞ける「農園オープンデイ&ミニツアー」を企画。また、時期に応じて摘花や摘果などの体験ができる半日農業体験も開催している。
交流サイト(SNS)では、「利府梨」のPRやリアルタイムに発信できる利点を生かしてナシの在庫状況などを発信する。
「就農当時、継承したナシ園はこれまでに学んだ栽培や管理方法と違いがあり、戸惑いながらも周りの先輩農家のアドバイスをもとに栽培した」と苦労を話す。
「昨年は高温で長十郎が日焼けした。今後は環境の変化やニーズに対応し品種を変え、販路開拓や加工品の商品開発などにも挑戦したい」と話す大津さんだ。(斎藤ななみ)


