農業共済新聞記事バックナンバー
「家族で移住し新規就農・笑顔になるイチゴを」
【丸森町】「夫婦で同じ場所に腰を据えて働き、家族みんなで暮らしたい」と、2023年に丸森町に移住し、昨年6月にイチゴ栽培を始めた川本勝(まさる)さん(39)・華子(はなこ)さん(38)夫妻。「挑戦するなら、多くの人を笑顔にするイチゴを作りたい」と、栽培に取り組んでいる。
川本さん夫妻は昨年「かわもと農園」を立ち上げ、ビニールハウス9・3㌃でイチゴ、露地30㌃でブロッコリー、10㌃で長ネギを栽培する。
勝さんは島根県出身で、これまで転勤の多い仕事に就いてきた。青森県出身の華子さんと結婚後、赴任先の宮城県で2人の子どもを育て成長を見守る中、家族の時間や定住を意識。新規就農を決めると仕事の合間を縫い、紹介された川崎町や丸森町の農家のもとで農業を学んだ。
丸森町に移住後は、農業研修を2年間積み、その間「せっかく挑戦するなら、多くの人に喜んでもらえる作物を」と、イチゴ栽培を決めたという。
「農地の確保に加え、高設栽培ベンチを自作したため、初年度は苗の定植までに時間を要した。さらに、夏場の猛暑による高温障害で苗に影響が出ることもあった」と勝さん。苦労が多いスタートだったが、地域の支えを受けて収穫し、みやぎ生協に出荷するほか、自宅での直売も行う。
現在は「ニコニコベリー」と「もういっこ」を栽培。品質と収量の安定化を目標に丁寧な管理を徹底し、シーズンを通じて5千㌔ほどの収穫を見込む。
川本さん夫妻は「今後も、より効率的で丁寧な栽培管理を続けていきたい。おいしさはもちろん、身近で親しみを感じてもらえるイチゴを届けたい」と話す。(小田嶋裕太)
▽川本さん=090‐7995‐4628
