農業共済新聞記事バックナンバー
「トマト土耕栽培 食味に手応え」
【大崎市】2023年9月に設立した大崎市鹿島台の尾形農園株式会社。代表取締役の尾形利彦(おがたとしひこ)さん(68)と、息子で専務取締役の尾形豪利(ひでとし)さん(44)の親子2代で、トマトやサツマイモを栽培するほか、水稲を作付けする。豪利さんが農業の継承と共に始めたトマトは、土耕栽培を行い味わい深い食味を追求する。
同社は、利彦さんが主食用米「ひとめぼれ」「ササニシキ」「ちほみのり」など11㌶を作付けし、豪利さんが鉄骨ハウス2棟30㌃で大玉トマト「グンキートマト」と中玉トマト「プリングトマト」を栽培するほか、畑50㌃でサツマイモ「紅はるか」を栽培する。出荷先は主にJA新みやぎのほか、県内のスーパー。また、インターネット販売にも力を入れ、トマトの販売とひとめぼれの年間契約も受け付けている。
豪利さんは10年ほど前に父から経営継承を打診され、「農業をビジネスとして成立させ、鹿島台特産のおいしいトマトを自分で作りたい」と、21年に鉄骨ハウス1棟10㌃でトマト栽培を始め、土耕で食味を追求する。
トマトは6月に定植を始め、9月から翌年の4月まで収穫を行う。土耕だからこそ大地の恵みを重視して土壌管理を行うほか、高糖度を求めて節水栽培を意識。量産ではなく、一つ一つの食味向上に努めている。
「夏場は遮光ネットを使用するなど暑熱対策を行ったが大変だった」と豪利さん。農業用ドローン(小型無人機)免許を所有し、農薬や肥料散布を行っていたが、今夏はドローンで屋根面に遮熱剤を塗布する予定だ。
豪利さんは「今後は敷地内に自動販売機を設置して販路をさらに広めたい。消費者の『おいしい』の声を楽しみに栽培していきたい」と話す。(斎藤ななみ)

