農業共済新聞記事バックナンバー
「通年目指して施設を継承・夏イチゴ増産へ」
【【登米市】購入者から「甘くてみずみずしい」と評価の高いイチゴを手がける登米市米山町の藤欠(ふじかけ)徳剛(のりよし)さん(32)。2代目として大型ハウスなど45㌃で「もういっこ」「とちおとめ」「にこにこベリー」など約6品種を栽培している。今年からは栽培面積を85㌃に拡大し通年出荷を目指して奮闘する。
徳剛さんは県農業高校を卒業後、県農業大学校を経て2014年に就農した。
1988年に米山町内の農家数戸で発足した「イチゴ生産組合苺里(ベリー)」は今年で38年目。父・徳和さんの後ろ姿を見よう見まねで悪戦苦闘しながら栽培し12年目を迎え、ようやく自分の形が見えてきたという。
「特別なことはしていない。当たり前のことをコツコツと、指針に忠実にすることが出来の良いイチゴにつながる」と徳剛さん。生産組合の先輩や父が培ってきた営農方法を継続して行う。
徳剛さんが就農してからは、大学校時代に勉強した「すずあかね」など夏イチゴの栽培を新たに始めた。これまでは9月上旬から苗の植え付けを始め、11月から6月まで収穫する冬イチゴの水耕栽培を主としていて、管理方法が異なる夏イチゴの作付けは1割程度にとどまっていた。
今回の規模拡大は、高齢により離農した生産組合員の夏イチゴの施設40㌃を継承する。「自分が培ってきたものが基盤となり、新規で行う事業にも前向きな姿勢で取り組める」と意欲を見せる。
「お客さんの中には県外からわざわざ米山町へ買いに来てくれる方も多い」と徳剛さん。「まずは法人化を目指し、品質の信頼と安定した経営基盤を確立したい。将来的には観光農園も手がけていきたい」と展望を話す。(佐藤利浩)
▽問い合わせ先(藤欠さん方)=電話090(2796)5834

