農業共済新聞記事バックナンバー

「休耕田でセリ栽培」
 大崎市岩出山 農事組合法人葛岡

【大崎市岩出山】 農閑期を生かして新たな収入を得ようと、大崎市岩出山小松川地区の農事組合法人「葛岡(鈴木実代表理事組合長・70歳)」は、2017年から栗駒山の麓に位置する20㌃の水田で、湧水を利用したセリ栽培に取り組む。

 葛岡は地域の農家25名で構成され、水稲「みやこがねもち」と「ひとめぼれ」52haを作付けする。「『農地を荒らさない』を理念に、土地に合った農作物を栽培し、地域所得の向上を図りたい」と意気込むのは、同法人で理事を務める鈴木千世秀(ちよし)さん(68歳)。「豊富な湧水を活用し、水稲と収穫時期が重ならないのでセリを選んだ」と言う。
 セリは、耕作放棄地となった休耕田を再活用して露地栽培の他、水田内に建てたビニールハウスでも栽培する。6月から育苗し、9月末から10月にかけて移植。「ハウス管理で管理することで、霜による葉の変色や積雪による倒伏を防いでいる。当地区は豪雪地だが、セリの需要が高まる1月まで収穫期を延長できる」と鈴木さん。露地は葉セリ用に11月下旬から12月上旬に収穫する。ハウスに移植したものは、1月まで収穫し根セリとして出荷。最盛期には一日当たり約60㎏を市場や大手コンビニチェーン店へ契約出荷する。
鈴木さんは「転用作付けで、利用農地を進めて地域の活性化を目指してきたい。生産量を増やし、ゆくゆくは岩出山ブランドとして確立できれば」とは抱負を話す。

ページ上部へ