農業共済新聞記事バックナンバー

夢かなえて 南国フルーツ

【加美町】加美町小野田の伊藤(いとう)丈夫(たけお)さん(71)は、水稲のほかバナナなど20種の南国フルーツを農薬を使わずに栽培する。「防除や管理を徹底し、無農薬でも見た目は劣らない、安全・安心な生産物を提供している」と自信をもつ。

伊藤さんは、6ヘクタールで水稲品種「ささしぐれ」と「みやこがねもち」を栽培。4ヘクタールは自然栽培で手掛け、農薬は一切使わない。
さらに、ハウス2棟(2アール)で「三尺バナナ」などバナナ6種のほか、パッションフルーツ、マンゴーなど約20種類の南国フルーツを栽培し、やくらい土産センターへ出荷する。
バナナ栽培はこまめにたっぷりと給水することを心掛け、無農薬のため観察を徹底し、防虫や病害防除に気をつける。
栽培で重要なのが、冬場の温度管理。室温次第で実なりが変わるため、ビニールを2重にし、暖房機を稼働させて室温は10度以上に保つ。
南国フルーツ栽培のきっかけは、中学生の頃までさかのぼる。「初めて見たのは鳴子の熱帯植物園のバナナ。当時は高級品で、なかなか手が付けられなかったので、収穫前の熟したバナナが印象的だった」と言い、「いつか自分の手で育て、食べたいと思った」と振り返る。
15年前にビニールハウスを建て、八丈島から仕入れた苗が3年ほどで実を着けた。
「栽培方法を模索するのがおもしろくて、南国フルーツが増えていった」と伊藤さん。「新しくバナナパッションフルーツの苗が届いた。これからも皆がびっくりするような珍しい作物に取り組みたい」と栽培を楽しむ

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