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「食味を重視」

【大崎市田尻】「収量よりも食味を重視し、お客さんにおいしいと喜んでもらえる米を作りたい」と話す、大崎市田尻の「株式会社清み農産」代表取締役・加藤清夫さん(69)。2017年3月に法人を設立し、スマート農業を取り入れ、地域農業への貢献も目指す。

清み農産は主食用米30㌶、飼料作物としてイタリアンライグラス7㌶、発酵粗飼料(WCS)用稲10㌶を作付けし、褐毛和種成雌牛7頭と種雄牛1頭を飼養する繁殖経営も手がけ、加藤さんのほか従業員3人で経営する。
 加藤さんは「当初、集落営農組合への参加も考えたが、個人で法人を設立することで自身が思い描く農業経営を実現し、新しい事業なども積極的に取り組めると思った」と振り返る。
 主体となる稲作経営では、圃場に元肥として牛ふんの完熟堆肥を10㌃当たり1.5㌧入れ、海藻ミネラル成分が入った有機肥料を施用。水管理では、深水管理を徹底し茎数を確保して丈夫な稲体を作る。
 さらに、圃場の状態を1区画ごとに把握し、施肥設計を行う。「化学肥料と追肥を控え、多収は目指さず食味と品質で勝負したい。10㌃当たり平均510㌔の収量で食味値80点以上が目標だ」と意気込む。
 また、2020年からは小型無人機(ドローン)2機を導入し、カメムシ防除や除草剤散布、直播の播種など作業の効率化を図る。
 「受託面積の増加で機械の大型化は必須だ。積極的にスマート農業を取り入れ、無人化・省力化を進め、若者に興味を持ってもらえる農業を目指したい。農業に従事する若者が増えたらうれしい」と加藤さん。
 「今後は、庭先販売の顧客をつかみ、インターネットを活用して販路を拡大し、自社の『清み米(きよみまい)』を幅広くお客さんに食べてもらいたい」と抱負を話す。(髙橋千)

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