農業共済新聞記事バックナンバー

「孫と一緒に堅実経営」

【栗原市】「野菜作りが楽しい。体力の続く限りやっていきたい」ーはつらつと答える栗原市若柳の菅原友三郎(すがわらともさぶろう)さん(88)は、孫の渡邊照将(わたなべてるまさ)さん(37)と営農に取り組み、米寿を迎えてなお、一線で活躍する。

2人は、露地30㌃でタマネギやニンジンなど、園芸施設30㌃でキュウリや約20種類の野菜苗を栽培。友三郎さんは主に露地栽培をし、照将さんは2004年の就農以降、友三郎さんから施設栽培を引き継ぎ取り組む。
 友三郎さんは48年前、「誰もやっていないことでないと儲(もう)からない」と経営の道筋を探り、県内でまだ珍しかった施設栽培に着手。以降、徐々に規模拡大してきた。
 友三郎さんについて照将さんは、「発想力が豊かで、人と違った視点で考えている」といい、「祖父のひたむきな姿が、農業に興味を持つきっかけとなった。高校、農業大学校で勉強するうちに、経営者としての生き方に魅力を感じた」と見習う点が多い。
 施設ではキュウリを年2回収穫する。作付け後は残肥処理を兼ねてカブやトウモロコシを栽培することで土壌改良を行い、土作りに努める。
 冬場は、野菜苗1万5千本を生産・出荷する。サトイモは、種芋で販売するのが主流だった15年前から、ポット苗で販売するなど、新しいことに挑戦し続ける友三郎さん。購入者目線での発想が光る。
 野菜苗は例年、春の朝市や直売所で販売していて、今年は新型コロナの影響で中止となったが、「苗を買いに自宅まで来てくれた常連客の存在がありがたかった」と二人は話す。
 「困ったときは一番に相談する頼れる存在」と照将さんはいい、友三郎さんは、「孫の姿を見て頑張ろうと思える。自分が知っていることを教えながら、まだまだ一緒に続けていきたい」と意気込む。(佐々木貞)

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