農業共済新聞記事バックナンバー

「無添加のライスパフ 一等米に活路」  栗原市 瀬峰星ライスファーム

【栗原市】栗原市瀬峰の「瀬峰星(せみねほし)ライスファーム」は2018年から自家産の一等米のみを使用し、砂糖などを使わない無添加のライスパフ(ポン菓子)を販売。「ひとめぼれ」「ササニシキ」「つや姫」「だて正夢」の4品種食べ比べセットは、「品種ごとに味の違いが感じられる」と消費者から好評を得ている。

瀬峰星ライスファームは、星智亮(ほしともあき)さん(42)、光(ひかる)さん(33)夫妻と、光さんの父・英一(えいいち)さん(69)の3人で水稲17㌶を栽培する。 「消費者へ安心・安全な米を届けたい」との思いから減農薬を徹底、カメムシ防除を行わないなど農薬を抑え、自然環境や動植物に優しい米づくりを行う。 そのためカメムシ被害を抑えるため除草作業は年5回、「手作業で株間の雑草を抜いていくため苦労が絶えない」と智亮さん。カメムシの産卵期前に除草を終わらせることで、圃場への飛来が減るという。
 ポン菓子は、「縁があって製造機械を借りて地域の夜市で試験販売した」と言い智亮さんが製造を担当し、光さんがパッケージをデザイン。包装には温かみがあり添加物の無いありのままの商品をイメージしてクラフト素材で仕上げた。 「まずはそのまま食べて米の甘みを感じてもらいたい。サラダのトッピングや、お好みでシリアルのように牛乳や豆乳をかけたり、天ぷらの衣代わりに砕いて揚げたりと、アレンジを楽しんでほしい」と光さんはPRする。 昨年からドックフード「RICE PUFF for DOG」を販売。アレルギーをもつ星さん夫婦の愛犬が、製造の際にこぼれたポン菓子をおいしそうに食べていたのがきっかけだった。 「自分たち同様、アレルギーに悩む愛犬家のための商品。お客さんの要望に応えた商品作りが楽しい」と手応えを話す星夫妻。今後は「子どもたちから将来就きたいと思われるよう、農業をポジティブなものに変えていきたい。農業を始めようとする若者を地域が後押しできるような基盤作りに努力したい」と意気込む。 商品は地域の夜市やイベントで提供する他、インターネット販売を行う。
瀬峰星ライスファーム=0228・38・2590  shrf2016811@gmail.com 


ページ上部へ