農業共済新聞記事バックナンバー

キウイフルーツ品質を重視

【大崎市岩出山】「品質の良いキウイフルーツを多くの人に食べてもらいたい。これからも夫婦で試行錯誤し、長く続けていきたい」と話すのは、大崎市岩出山の結城靜(ゆうきしずか)さん(68)。自家用に植えたキウイフルーツの樹は40年となり、妻・智子さんが管理に携わるようになったことを機に市内の「あ・ら伊達な道の駅」へ出荷している。

結城さんは水稲2・2㌶、加工用トマト3㌃、キウイ3㌃(雌木3本、雄木1本)を栽培する。
 キウイフルーツは40年前の就農時に父・久夫さんが植えたもので、「40年前は近隣や我が家でもブドウ、クリなどの果樹が栽培されていた」と靜さん。庭先に植えたキウイの樹は今も残り、靜さんが栽培を受け継いだ。
 キウイフルーツの年間収穫量は約200㌔。これまで販売はせず、近所や智子さんの職場で配っていた。靜さんの指導のもと、智子さんがキウイフルーツの管理を本格的に始めたことで昨年、「あ・ら伊達な道の駅」で試食販売を実施。今年も販売を予定している。
 智子さんは「主人の長年の経験と、本やインターネットから栽培技術を勉強している。今年は、大崎市松山でキウイフルーツを栽培している及川留太郎さん宅に勉強に行かせてもらった。他にも栽培農家がいたら見学に行き、いろいろな技術を吸収したい」と意気込みを話す。
 1月頃から剪定(せんてい)を始め、5月末に芽かき、6月初めに受粉し、6月下旬の摘果が重要だといい、7~8月で実の大きさが決まる。霜が降る前の11月初旬に収穫。土作りは品質向上のため10月頃に落ちた葉と肥料を混ぜる。 
 靜さんは「自分の農業歴と同じ年数を歩んできたキウイフルーツを引き継ぎ、妻と栽培できることがうれしい。販売を始めたので、高品質を追求し取り組んでいけたら」と話す。

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