農業共済新聞記事バックナンバー

「地域を元気に」

【山元町】「農業者の高齢化などで耕作されなくなった土地を、何とかしたいと思った」と話すのは山元町浅生原地区の青田英典(ひでのり)さん(66)と青田義久(よしひさ)さん(76)。2人は土地を有効活用するため、2015年に30㌃の畑で桑の栽培を始め、桑の葉茶とパウダーを開発し地域の活性化を目指す。

英典さんは「町ではかつて養蚕が盛んだったため、ゆかりのある桑の葉の製品が良いと思った」と話す。二人はもともとサラリーマンで、英典さんが定年退職した後に始めた。
 栽培にあたって、専門家の協力を得て600種類もある桑の中から食用の品種を導入。200本を定植したが、半分しか収穫できなかった。桑の栽培経験がないため苦労の連続だったが、いろいろな有機肥料を試したり、カキ殻を混ぜて養分を増やしたりした結果、1㌧の収穫量を上げるまでになったという。
 農薬不使用を徹底し、剪定(せんてい)や肥培管理に気を付ける。7月に収穫し、品質や風味を維持するために、その日のうちに保冷車で運び、業者に加工を依頼する。
 「食用の桑の葉は、苦味や繊維感がなく、おいしく味わえるのが特徴」と義久さん。「努力を惜しまず品質の高いものを提供すれば必ずお客さんに受け入れてもらえる」と意気込む。
 現在は茶葉とパウダーを商品化し、県内各地の道の駅や直売所で販売する。
 英典さんは「糖尿病を長年患う人から『飲み始めて体調が良くなった』と言われるとうれしくて励みになる」と熱く話す。
 義久さんは「事業を始めてから多くの人との出会いが生まれた。これからも品質にこだわり、商品開発にも積極的に取り組みたい」と抱負を話す。
▽やまもと宮城シルクファーム=0223(37)0482(遠藤良)§E

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