農業共済新聞記事バックナンバー

「冬春栽培のミニトマト」

【白石市】「みずみずしくほどよい甘さが特長のミニトマトを味わってほしい」と話す、白石市福岡地区の小野信弥さん(43)。2017年からミニトマトの冬春栽培に取り組み、病気対策や温度管理に工夫を凝らしながら、コスト節減と収量増を目指している。

小野さんは12年前に就農し、パイプハウス5棟(11㌃)で冬春栽培向きの品種「すっぴんミニ」を主に4種類を手掛けている。
 「ミニトマトは季節に関係なく一年中需要がある。栽培時期は、市場が飽和して価格が低い夏場を避けて、冬場に設定した」と小野さん。「試行錯誤を重ねて、自分に合った営農スタイルを確立していきたい」と意気込む。
 ミニトマトは主茎を横に誘引する仕立て方で栽培する。収量が増えても作業効率が良いため、作業の省力化が可能だ。株間は60㌢と通常より1.5倍広くしていて、葉全体に日光が当たるようにする。風通しが良くなることで病気が発生しにくく、収量増となる。また、苗の数が通常より3割減るため、苗にかかるコストの節減につながった。
 さらに、「冬春栽培は、暖房にかけるコストをいかに節減できるかが勝負」と小野さんは話す。
 ミニトマトを栽培するパイプハウスの全てにウォーターカーテンを導入し、塩ビ管を通じて地下水を流す。夜温が10度を下回る11月上旬から作動し、カーテンでハウス内の温度が保たれることで暖房機の稼働時間を減らしている。
 「直売所では冬場にミニトマトを出荷している農家が少ないこともあり、消費者に自分の名前とミニトマトの味を覚えてもらえてうれしい」と小野さん。「産直市場では、冬場のミニトマトの需要があるのに供給が追い付かない状況なので、今後は規模拡大を図りたい」と抱負を話す。(吉田)§E

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