農業共済新聞記事バックナンバー

「花の魅力を広めたい」

【大崎市鹿島台】「コロナ禍の今だからこそ、ガーデニングを楽しんでほしい」と話すのは、大崎市鹿島台の遠山忍(とおやましのぶ)さん(46)。「遠山千樹園(せんじゅえん)」の屋号で、鉢花約10種と花苗約30種を600坪(11棟)のパイプハウスで通年栽培を行う。年間10万ポットを市場や直売所へ出荷、近隣の集落にも提供し、花の魅力を発信する。

遠山さんは、鹿島台植木組合の推進により、1998年からレッドロビンの生産を開始。時代の流れと共にガーデニングの需要が増えてきたことに合わせ、品種や苗量をその場の状況に応じて生産してきた。
 品種は、季節や温度に関係なく生産できる品種を選定。今季の花苗はマリーゴールドやニチニチソウ、秋ごろにはパンジーやビオラ、葉ボタンなどを栽培する。冬場はハウス内の暖房をなるべく使用せず、無加温で栽培できる品種を選定する。
 品種ごとに細かな観察と、早めに行う消毒作業は、良質な花を生産するのに欠かせない。常に病害虫の予防に気を配り、防除を徹底する。
 「栽培当初は、もみ殻堆肥の扱いに苦労した。完熟具合や山土と合わせるタイミングがうまくいかず、全滅になってしまった。しっかりと完熟させてから使用することが大事」と失敗を何度も繰り返した経験が現在に繋がっていると遠山さん。「夫婦でやっているので規模拡大はできないが、これからもお客さんに喜ばれるものを作っていけるよう、励んでいきたい」と話す。
「コロナ禍になってから手に取ってもらえる新規のお客さんが増えた。今まで花に触れたことがない方やガーデニングの初心者でも、作りやすく育てやすい苗を作っていきたい。ブームがさらに拡大し、家庭でももっと気軽に楽しんでほしい」と思いを話す。(髙橋千)§E

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