農業共済新聞記事バックナンバー

「田舎暮らしと野菜作り」

【加美町】滋賀県出身の米津岳(よねづがく)さん(40)は、2018年5月に東京都から、加美町地域おこし協力隊に就任して移住し、現在は同町の一軒家で、念願の田舎暮らしと野菜作りを始めた。わいわいファームと名付け「収穫してそのまま食べられる」をモットーに農薬を使わずに野菜を栽培する他、空き家問題に取り組み、会員制交流サイト(SNS)を活用して農作業や田舎の魅力を発信している。

米津さんは50㌃の畑でジャガイモ、サツマイモ、ズッキーニ、ダイコン、カブを主として、少量多品目栽培に取り組む。やくらい土産センターで販売する他、インターネットでのセット販売や、インスタグラムなどのSNSを活用し直接注文も受け付けする。
 移住前は東京で地域福祉職に就き音楽活動を行っていた米津さん。「農業経験がなく素人なので、知人や農家さんの助言と指導、本やインターネットで栽培知識を得て試行錯誤中」と話す。「天候に合った農作業の進め方など食物生産の難しさや苦労を経験し、野菜を栽培する中で農業の奥深さと魅力を感じた。加美町の基幹産業である農業をもっと知りたい、知ってもらいたいと思った」という。
 今年の1月には、同町で空き家問題や移住促進に取り組む企業「リロカリコクリ株式会社」を設立。「田舎で創(つく)り、田舎で過ごそう」という思いで空き家の維持管理や有効活用を考え、「移住体験や移住促進、さらにはショップやサテライトオフィスの場としての活用につなげたい」と抱負を話す。
 「自分の経験したことが今後の移住を考えている人たちの参考になれば良い。都会では得ることのできない経験や、移住、定住を考えている人のナビゲーターとして役に立ちたい」と今後の展望を話す。(今野昌)§E

ページ上部へ