農業共済新聞記事バックナンバー

「山本町に活気を」

【山元町】「東日本大震災で人口が減少した山元町に人を呼びたい気持ちと、共感してくれる人たちの存在があったから、活動を始められた」と話すのは、山元町八手庭の株式会社おひさま村の鈴木仁一(すずきじんいち)代表(57)と三橋智幸(みつはしともゆき)さん(53)。同社が運営する「おひさま農園」は2019年7月に設立し、体験型農業を通じて農業の魅力を伝え地元の活性化につなげている。

農園での定植や収穫作業を会員制交流サイト(SNS)などで告知し、一般の人に参加してもらうことで農業を知る機会を設けている。
 鈴木代表は「作物がどのようにできるかを知り、食べて、自ら手掛けた果樹や野菜のおいしさを感じてもらいたい」と話す。
 2人は震災後、復興ボランティアなど多くの人に支えられたことをきっかけに農園運営を始めた。なかでも山元町の地域おこし協力隊員だった大学生は、土地を整備するときに友人を誘って手伝ったり、作物の生育状況をSNSで発信したりするなど、立ち上げと運営に大きな力となった。今でも定期的に手伝いに来てくれるといい「それぞれが自分の得意な分野で活躍してくれている。できるだけ長く運営に関わってもらえれば」と三橋さんは笑顔で話す。   
 鈴木代表は「今後は栽培から食べるまでを一緒に体験してもらうことや、加工品の製造、貸し農園の整備を行いたい」と意欲的だ。
 三橋さんは「収穫体験に価値を見いだし、店頭で並んでいる果物などの生育過程を知ってもらいたい」と思いを込め、「来て、見て、話して、みんなが楽しい農園を目指したい」という。
 ▽株式会社おひさま村=0223(23)0044(遠藤良)§E

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