農業共済新聞記事バックナンバー

「EMボカシで野菜栽培」

【栗原市】「子供たちに安心して提供できるよう、農薬や化学肥料に頼らない農法を自分でもやってみたかった」と話すのは、栗原市高清水の松井美那(みな)さん(39)。嫁ぎ先の両親・宏(ひろ)文(ふみ)さん(77)と元子(もとこ)さん(73)が取り組む、米ぬかなどを有用微生物群で発酵させたEMボカシを使用し野菜の栽培を行う。

 「元肥にEMボカシを使うことで畑の地力が上がり、食味が良くなる」と宏文さん。家事や子育ての合間を利用し朝4時からの収穫や、直売所へ納品を行う美那さんの姿に「やる気を感じられて教えがいがある」と評価する。
 松井さん宅では水稲2.5㌶の他、露地1.2㌶、ハウス24㌃でズッキーニ、キャベツなど数種類の野菜を作付けし、「おかってマルシェ」や「あじわいの朝」といった直売所で販売。毎朝収穫するとれたての野菜は消費者から人気を得ている。
 美那さんは「直売所から当日の売上げがメールで届くため、売れ行きが分かり目標が立てやすい」と話す。
 複数の直売所に出荷するため、一方では完売したものが他店では売れ残ることもあるといい、「店舗ごとの客層や品目との相性を考えて出荷できるようにしたい」と意気込む。
 売り場は、調理方法や魅力をPRする自作のPOPで商品を目立たせるなど、女性ならではの視点で工夫を凝らす。
 美那さんは「いずれは草生栽培にも挑戦したい。こだわりの農産物を直接消費者に届けられるよう移動販売も計画している」といい、「販売車は人目を引く色にしたい」と夢は広がる。
 「安心で安全な農産物が当たり前の世の中になる一助になれるよう、頑張りたい」と意欲的だ。

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